渋パブ・リレー・エッセイ (RELAY ESSAY)

簡単な話???

2010.9.30

「落ちない…。」
 いえ,事件のことではありません。
 恥ずかしながら,小職自身の体重,よりはっきり言えば,にっくき体脂肪のことです。
 きっかけは,梅雨明け間近に受けた健康診断でした。
 身体測定でウェストの数値を聞いた瞬間,
 「なんじゃこりゃ〜」。
 あの衝撃はいまだに忘れられません。我が人生で最大も最大,禁断の○十センチ台突入まであとコンマ数センチという驚愕の数値でした。
 思えばここ数年,「(体重を)ウン十キロ台に落そう」,「ウン十代(こちらは年齢)になる前に一度体を絞らないとな〜。」などと何度となく思ってはいたものの,いざダイエット,となると,「よしよし順調にいけばあと○週間で目標達成だ」,などと体重計の上で喜んでは,週末たった一晩で「振り出しに戻る」,この繰り返し。
 それでも年に一度くらいは目に見えて体重が落ちることがあり(単に風邪で寝込んで絶食,というパターンが一番多かった気もしますが),なんとか体重(と体型)を維持出来ていた,と思っていたところが,いつの間にか(気付けよ)人生最大の危機を迎えていようとは!
 さてそこでどうしたか。当然ながらダイエット開始,です。丁度暑くなり始めた頃でしたし,昼食を減らし(たつもり),また通勤時に少し余分に歩くようにするなど,とりあえず手軽にできそうなところからやってみました。一応,サプリメントなどにも手を出してみたりしたのは,まあご愛敬ということで。
 ところが,です。
 異常な暑さだった夏がようやく過ぎ,待ち焦がれた秋の声を聞く今日この頃になっても,未だに一進一退,なのです。
 普通,ダイエットを始めてから3カ月近くもたてば,目に見えて効果が表れてくるではないですか。まして大枚(というほどでもありませんが)はたいてドーピングまでした(と言っても市販のサプリメントとお茶を飲んだだけ)のに,どうもうまくいきません。確かに年齢的にも○十代に突入し,以前より代謝が落ちていることは明らかだとはいうものの,こんなはずでは???
 何かで読んだのですが,世に「○○ダイエット」の種はつきまじ,とはいうものの,結局は単純に摂取カロリーを消費カロリーよりも少なくしさえすればよいのだとか。今の時代は健康ブームに加えてインターネットのおかげで,摂取カロリー・消費カロリーいずれもすぐわかりますから,あとは足し算引き算をすればいいだけ。ごくごく簡単な話です。 カ・ン・タ・ン・ナ・ハ・ナ・シなのですが…。
 「落ちない…。」
 要するにどこかで余分にカロリーをとっているわけですね。平日は我慢できても週末とか,食事や間食は我慢できても飲料(特にアル○―ル類)とか。
我々は多分業務の半分くらいは考えることが商売ですが,この場合に限っては,子供じゃないんだからとか,お前は曲がりなりにも弁護士なんだぞとか,このままいくとスーツを全部新調しなくてはならなくなるぞとか,色々考えても全く無駄で,結局食べたら飲むな,飲んだら食べるな,いやいやそもそも飲むな食べるな(?)。これが出来るかどうか,ただそれだけ。
 もっとも,世に簡単なことほどうまくいかないということは多々あるもので,例えば自分の受験生時代を振り返ってみても,条文なんて毎日少しずつ見ておけば試験(特に択一)直前に慌てる必要はなかったわけですが,実際には直前の一週間くらいで詰め込む羽目になったり,そもそも択一の過去問なんて一日10問程度でもやっておけば半年一年と経つ間に相当の量をこなせるのに,そうしなかったので年明けに慌てる羽目になったり,等々,分野は違っても同じような失敗を繰り返して今日に至っている,というのが正直なところのようです。
 ダイエットにしても,今日のビールを一本減らせば一年後の自分にさぞ感謝されるだろうな,とつくづく思います。継続は力なり,ということわざがありますが,続けること,というのが,実は一番簡単なようでいて,難しいもののようです。
 学生諸君も,一年後,二年後の自分に感謝されるように,簡単なことからでいいですから,今日から始めてみてはいかがですか?