渋パブ・リレー・エッセイ (RELAY ESSAY)

高知 公益系事務所視察旅行

2011.4.10

弁護士 高林 藍子

東北地方太平洋沖地震による被災者の皆さまには、心からお見舞い申し上げます。

私は、平成23年3月4日に、東京弁護士会の公設運営特別委員会メンバーを中心とする25名の弁護士で、法テラス高知、法テラス安芸、安芸ひまわり基金法律事務所の視察交流会に行ってまいりました。

この視察交流会は、東京弁護士会出身で地方でがんばっている弁護士を叱咤激励することを主な目的としています。私は、公設委員会のメンバーであり、また来年から地方に赴任することもあり、参加させていただきました。今回は、視察交流会についてレポートさせていただきます。

私は以前から、高知がとても好きです。高知には「はちきん」と呼ばれる元気な女性が多いので、高知に行くとふるさとに帰ったような気分になり、心が落ち着きます。それに、桂浜から望む太平洋は、「太平洋みたいに、龍馬みたいに、大きな視野を持った弁護士になろう。」という思いを起こさせ、いつも私を励ましてくれます。このように高知好きである私にとって、今回の交流会はとても楽しみでした。

法テラス高知では、関係機関との連携についてのお話を伺いました。高知県は、弁護士会、その他福祉関係機関や行政機関との連携が、とてもうまくいっているそうです。

高知県の本庁から車で1時間ほどの場所に位置する安芸では、事務所に来る相談には、多重債務や離婚といった、現在私が多く扱う案件のほかに、不動産の境界に関する事件、対行政の相談も多いとのことでした。行政とは協力することもあるけれども、訴訟の相手方になることもあるそうです。東京都は異なる事件の類型が、興味深かったです。

私は、高知の県民性や自然が好きでしたが、今回の視察を経て、高知は「関係機関との連携」という私の弁護士としての課題に取り組みやすく、スタッフ弁護士として活躍できる場所であることがわかりました。このような経験から、私は、高知県を赴任希望地として考えるようになりました。

そんな中、東北関東大震災が起きました。法テラスの事務所の中にも、事務所が流されて業務が不可能になった事務所もあると聞いています。私が赴任する来年1月に、もっと も弁護士が必要な地域は、東北地方なのかもしれません。赴任地希望を聞かれたら、どこと答えるべきか、考え込むことが多い今日この頃です。

以 上