リーガルクリニックニュース (LEGAL CLINIC NEWS)

  2007年10月4日、國學院大學法科大学院における
2007年度リーガルクリニック(初級)が開講しました。

2007.10.04
 リーガルクリニック(初級)では、前半に民事模擬裁判を、後半に刑事模擬裁判を行います。本年は、午前クラス23名、午後クラス24名の学生が受講しており、各学生は民事及び刑事のいずれか一方の模擬裁判を体験します。10月4日から始まった民事模擬裁判では、学生が、原告代理人役、被告代理人役及び裁判官役(各4名づつ)に分かれ、当事者本人及び相被告代理人は渋谷パブリック法律事務所の弁護士が担当しています。

授業は、週1回のペースで行われ、第1回目の授業では、原告代理人チームの依頼者となる当事者本人が、法律事務所に法律相談に来たという設定で、法律相談のシミュレーションを行いました。この法律相談での聞き取りを前提に、全受講生が訴状を作成しなければならないため、相談担当の学生は熱心に聞き取りをし、傍聴していた学生らも真剣にメモをとりながら法律相談シミュレーションが行われました。

第2回目は、民事裁判手続全体の流れに関する講義を行うと共に、学生が作成した訴状をもとに、訴状作成上の留意点及び訴状作成上の問題点について講義及び討論を行いました。




 そして、第3回目からいよいよ第1回口頭弁論期日が開かれました。期日では、裁判体の適切な訴訟指揮のもと予想以上に円滑に手続が進行し、原被告代理人も、裁判官の求釈明にとまどいながらも、将来自陣営に不利益が及びそうな部分になると明確な回答を避けるなど、なかなか見応えのあるやり取りが繰り広げられました。今後、訴訟がどのように展開するのか、次回の期日が待ち遠しく思えます。

リーガルクリニック(初級)では、毎回の模擬裁判の後に講義を行い、その回の模擬裁判手続についての解説を行っています。書面の作成・提出、陳述等々、模擬裁判で各訴訟当事者が行った行為が、どのような法的根拠に基づいて行われているのか、手続上どのような意味があるのかを、その都度学生に確認してもらうようにしています。これにより、民事訴訟法の各条文の意味を具体的にイメージすることが可能となり、一見無味乾燥とも思える手続法にようやく血が通い出すのではないでしょうか。